2019年6月に、金融庁が「これからは老後の資産形成のための自助努力が必要、老後資金として2000万円用意すべき」といった発信をされて話題になり、実際に老後資金2000万円の準備を開始しました。
というわけで、この記事では、サラリーマンすぱ郎の老後と子供の教育費の準備状況を報告します。
目的に沿った資産運用の考え方などが参考になれば幸いです。
目次
資産運用の目標
目的 | いくら | いつまでに | 運用手段 |
生活防衛資金 (半年分の生活費) |
200万円 | すぐに | 貯金 |
老後資金 | 2000万円 | 30年以内 | 楽天VTI積み立て (つみたてNISA) |
長男(5歳)の高校進学費用 | 300万円 | 11年以内 | VTI積み立て |
次男(3歳)の高校進学費用 | 300万円 | 13年以内 | VTI積み立て |
長男(5歳)の大学進学費用 | 450万円 | 14年以内 | VTI積み立て |
次男(3歳)の大学進学費用 | 450万円 | 16年以内 | VTI積み立て |
合計 | 3700万円 |
私立高校進学費用の300万円は、文部科学省が実施した「平成28年度子供の学習費調査」より設定しています。
また、私立大学進学費用の450万円は、文部科学省の「私立大学等の平成29年度入学者に係る学生納付金等調査結果」より設定しています。
つみたてNISAの運用期間が2037年以降延長される保証はありません。
毎月の積立額と資産の想定推移
資産運用の利回りは、老後資産の運用は長期(30年)なので、3.5%としました。
一方で、子供の教育費は中期(11〜16年)なので、3.0%としました。
楽天証券の積立かんたんシミュレーションで、目標金額、つみたて期間、年利を設定して毎月の積立額を算出すると、下の表の通りになりました。
目的 | 目標金額 | 積立期間 | 年利 | 毎月積立額 |
老後資金 | 2000万円 | 30年 | 3.5% | 33,333円 |
長男(5歳)の高校進学費用 | 300万円 | 11年 | 3.0% | 20,000円 |
次男(3歳)の高校進学費用 | 300万円 | 13年 | 3.0% | 16,000円 |
長男(5歳)の高校進学費用 | 450万円 | 14年 | 3.0% | 22,000円 |
次男(3歳)の高校進学費用 | 450万円 | 16年 | 3.0% | 19,000円 |
合計 | 110,333円 |
目標金額に達成したら積み立ては終わりなので、例えば12年目以降は「長男(5歳)の高校進学費用」の積み立ては不要になり、毎月の積立額は減ります。
そしてそれまでに積み立てて増やした資産は目的達成のために使うことを想定しています。
これを踏まえて30年間の資産推移を想定したのが下のグラフです。

まずは11年目に約1940万円貯めることを目標に突き進んでいくことになります。
2019年の目標
1年目となる2019年は、2019年12月末時点で334万円程度の資産が積み上がっていることが目標です。

今年は生活防衛資金の準備が必要なため、334万円という大きな金額になっていますが、翌年以降は、140万円程度の積み立てになる想定です。

まずは、生活防衛資金の200万円を貯めることが目標です。
そして、老後資金としてつみたてNISAで40万円程度、子供の教育費として93万円程度積み立てます。
2019年7月末時点の実績


IVV:「iシェアーズ・コア S&P 500」というETFで、VTIと似た投資商品です
生活防衛資金
目標金額 | 実績額 | 差額 | 達成率 |
¥2,000,000 | ¥2,000,000 | ¥0 | 100.0% |
結論からいうと、生活防衛資金の200万円を準備する目標は達成できました。
たまたまボーナスのタイミングと重なって、一気に用意することができたからです。
楽天VTI(つみたてNISA)
目標金額 | 実績額 | 差額 | 達成率 |
¥235,383 | ¥157,996 | -¥77,387 | 67.1% |
老後資金のための、つみたてNISAによる楽天VTIは、残念ながら7月末時点では未達です。
たまたま楽天VTIと似た投資信託の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を5月から7月までの3ヶ月間で、5万円ずつ積み立てていて15万円程度になっていましたが、目標は約23万円なので、8万円程度足りない結果となりました。
VTI(米国ETF)
目標金額 | 実績額 | 差額 | 達成率 |
¥543,059 | ¥378,339 | -¥164,720 | 69.7% |
子供の教育費のためのVTI積み立ても、残念ながら未達です。
たまたま6月までに無計画にVTIやIVVを買っていたので、37万円分程度積み上がっていましたが、7月末時点の目標である54万円には届きませんでした。
8月の積み立て目標
生活防衛資金の準備は完了したので、8月は資産運用を軌道に乗せたいと思います。
確実に11万円の積立を実施して、現時点で赤字となっている24万円を少しでも減らせるように追加で積み立てていこうと思います。