2019年6月に、金融庁が「これからは老後の資産形成のための自助努力が必要、老後資金として2000万円用意すべき」といった発信がされて話題になりました。
老後資金を2000万円貯めるためには4つの所得を上げることが大切です。
- 給与所得
- 事業所得
- 不動産所得
- 配当&利子所得
給与所得で生活費を稼いで生活基盤を安定させて、事業所得で投資の種銭を稼いで不動産投資や株式投資に回していくことで、より早く資産を構築できます。
給料が上がりにくくなっている今、なおさら副業によって事業所得を稼いでいく必要があると言えます。
この記事では、事業所得で収入の柱を増やすためのオススメの副業を解説します。
あなたが明日から始めるべき副業が分かります。

目次
副業をする目的

副業をはじめる前に、大前提として副業をする目的を明確にしておくべきです。
サラリーマンで給料をもらっているのに、なぜわざわざ時間をかけて副業をするべきなのでしょうか。
本業ではない副業でお金を稼ぐ目的は、投資の種銭を稼ぐことです。
本業で思うように給料が上がらなくなってきている今、どうしても給料から生活費と貯金以外に、投資の原資を捻出することが難しくなっています。
仮に投資の原資を捻出できたとしても、そこまで大きな金額ではないでしょう。
大きな金額でないと、投資をしてもリターンは大きなものにはなりません。
つまり、投資の原資、種銭を稼ぐために副業をするのです。
そのことを忘れずに、副業で稼いだお金を浪費してしまわないように注意しましょう。
副業に必要な要素

副業をすることで投資の種銭を稼げるということは大前提です。
それであればどんな副業でも良いことになりますが、副業の種類によってはサラリーマンである本業に時間を割いた方がまだマシといったものもあるのです。
サラリーマンにおすすめの副業を紹介する前に、副業に必要な要素について考えてみましょう。
副業に必要な要素は、この3つです。
- ストック型ビジネスであること
- 需要のあるスキルが身につくこと
- 働く場所や時間を選ばないこと
いずれかが含まれている副業であれば、やる価値があると言えます。
ストック型ビジネスであること
サラリーマンというのはフロー型のビジネスです。
働いていれば安定した給料をもらえる代わりに、あなたが病気になって休んでしまうと給料がもらえません。
あなたが働いて価値を生み出した分(時間)だけ給料がもらえるフロー型ビジネスです。
ストック型ビジネスというのは、収入が働いた時間に比例しません。
仕組みや商品を作ることで、あなたではなくその仕組みや商品自体がお金を稼いでくれます。
仕組みや商品を作るには時間がかかりますが、一度作ってしまえばあなたが働かなくてもお金が入ってくるので、ストック型ビジネスと言われます。
基本的にサラリーマンは忙しいです。
そのため、副業でも時間に比例してお金がもらえるフロー型ビジネスをやるのではなく、ストック型ビジネスにチャレンジすべきです。
需要のあるスキルが身につくこと
また、副業をやることで需要のあるスキルが身につくことが大切です。
需要のあるスキルが身につくということは、自分で稼ぐ力がつくということです。
サラリーマンは会社の看板を背負ってお金を稼いでいますが、逆に言えば会社の看板を奪われた時に何も残っていない状態になるリスクがあるということを理解しておくべきです。
会社の看板があるからあなたが稼げるのか、あなただから稼げるのか、この違いは大きいです。
そのため、副業をすることによって需要のあるスキルが身につけば一石二鳥です。
同じ働くであれば、それによって需要のあるスキルが身についた方がやる価値がありますよね。
また、需要のあるスキルであるということは、スキルが身につけば身につくほど単価が上がっていく可能性があります。
単価が上がれば同じ金額を稼ぐとしても、どんどん働く時間が減っていきます。
仕事ができる時間のほとんどが本業で取られてしまうので、将来的にできるだけ短時間で大きなお金を稼げる副業を狙っていきましょう。
働く場所や時間を選ばないこと
これも重要な要素ですが、働く場所や時間を選ばない副業であることが大切です。
サラリーマンは、日中は本業で忙しいですし、夜も残業になることがあります。
そのため、どこかに行って働くことや、何時から何時まで働くと行ったことを約束すべきではないです。
空き時間でどこでもできる副業というのが理想的です。
おすすめ副業5選

それでは、おすすめの副業を紹介していきます。
アフィリエイト・ブログ
おすすめ副業の筆頭は、アフィリエイトやブログです。
Webサイトやブログを立ち上げて、広告収入を得るビジネスです。
サイトやブログを作る作業は地道で、作る作業自体にお金が発生することはありませんが、一度稼げるサイトを作ってしまえば、働かなくてもお金が入ってくるようになります。
まさにストック型ビジネスの王道です。
さらに人に読んでもらうための記事をいくつも書くことになるので、ライティング能力が自然と身につきます。
また、どんな内容であれば需要があるのか調べることが必要になるので、マーケティング能力も身につくでしょう。
こういった能力は、サラリーマンである本業にも必ず生きてくるので、どんな人でもアフィリエイトやブログは一度やってみることをおすすめします。
注意点としては、ただやみくもにやるだけでは稼げるようになりませんし、一生懸命取り組んだとしても、いつ収益が発生するか分かりません。
少なくとも半年から1年は収益がゼロかもしれないことを納得した上で取り組みましょう。
その代わり、ブログで月収100万円など大きく稼げる可能性も秘めています。
プログラミング
プログラミングは、世の中的に需要の高いスキルが身につく副業の代表です。
日本にプログラミングができる人は、まだまだ少ないのですが、IT技術がすさまじい勢いで発展してきたため、プログラミングができるエンジニアの需要が非常に高いのです。
副業内容で言えば、Webサイトの制作やアプリ制作などがあります。
こういった案件をプログラミングスキルを身につけて、実践を積んでいくことで、次第に高単価で受注できるようになってきます。
あなたが事業会社に勤務しているのであれば、プログラミングスキルを生かして職場で便利ツールなどを作って業務効率化を図ることもできます。
プログラミングは将来的に高単価が狙えて、本業にも活かせる副業です。
Webデザイナー
Webデザイナーもプログラミングと同じ位置付けの副業で、需要の高いWebデザインスキルが身につきます。
最初はWebサイトの細かなデザイン変更のお仕事だったりしますが、スキルと経験がついてくれば、任される仕事の幅が広がって単価も上がっていきます。
Webデザイナーは、フロー型のビジネスですが、独立して稼げる可能性も大いにあるため、サラリーマンがいざとなったら会社を辞められるようにスキルとして身につけておくといったこともできるでしょう。
動画編集
YouTube動画が流行り、最近は自分で動画を撮影してYouTubeにアップするYouTuberも増えてきました。
ただ、単に撮影した動画をYouTubeにアップするだけでは、見栄えもよくないですし、人気YouTuberにはなれません。
YouTube動画には編集が必須といっても過言ではないですが、その動画編集ができるスキルおw持っている人がまだまだ少ないのが現状です。
そのため、動画編集スキルは需要がありますし、今後需要はもっと増えてくるでしょう。
動画編集は、学習コストが低いわりに、単価が高くなる可能性を秘めているので、これもおすすめの副業といえるでしょう。
激安戸建不動産投資
個人的に気になっているのが、激安戸建不動産投資です。
通常サラリーマンがやる不動産投資というと、ウン千万円という大金を銀行からローンで借りて、そのお金でマンションなどの不動産を買うことをイメージしませんか。
マンションを貸し出し、住んでいる借主から家賃を毎月いただき、その家賃をそのままローン返済に回すイメージです。
ただ、これは誰もが思いつく手法のため、利回りがあまり高くありません。
しかもサラリーマンに人気のワンルームマンション投資であれば、利回りが低い上にやることが少なくスキルも身につきません。
そうではなく、現金200〜300万円で激安戸建物件を購入し、リフォームして貸し出すという手法です。
この手法であれば、不動産事業のスキルが身につきますし、現金なので借主が退去して万が一、家賃収入がなくなったとしてもローン返済する必要がないので、リスクが限定的です。
リフォームして価値をあげて売却すれば、大きく儲けらえる可能性まで秘めています。
注意点としては、激安で且つ収益化できる可能性を秘めている物件を探すのが大変なことです。
安くて儲かる物件であれば、誰でも欲しいわけです。
誰も見向きもしないようなボロ物件を再生して、価値を上げるという立派なビジネスです。
やるからには事業としてしっかりと向き合う必要があります。
おすすめしない副業5選

一方でおすすめしない副業も紹介しておきます。
アルバイト
おすすめしない副業の筆頭はアルバイトです。
まさに時間の切り売りなので、本業が終わって夜にアルバイトをするような生活は絶対におすすめしません。
また、いくらアルバイトをやったところで、あなたの単価が高くなることはありません。
あっても10円、20円の世界です。
アルバイトをするくらいであれば、そのぶん本業に費やす時間を増やして、本業のスキルや給料を上げる努力をするべきです。
簡単な事務作業
ネットで募集しているような、データ入力やアンケートへの回答などの簡単な事務作業もおすすめできません。
場所や時間を選ばずにできる比較的手のつけやすい副業ではありますが、需要の高いスキルが身につかないのです。
ストック型ビジネスでもないですし、やっただけ稼げるのは確かですが、価値のある副業とは言えません。
FX
サラリーマンの副業としてFXも流行っていますが、おすすめしません。
短期的に勝てたとしても、いつかドカンと暴落して大損する可能性もあります。
知識やテクニックが身につくかもしれませんが、フロー型ビジネスですし、やはり何より事業としてやるにはリスクが高すぎます。
スワップ運用であればストック型の側面もあると言えますが、暴落リスクがあるため、ポジションを持つと安心できず、最悪の場合、本業にも支障をきたすこともあります。
サラリーマンの副業としてFXに手を出すのはやめておきましょう。
ワンルームマンション投資
不動産投資は、資産運用にレバレッジをかけられるのでおすすめですが、ワンルームマンション投資だけはやめておきましょう。
ワンルームマンション投資は、始めるのは簡単なのですが、優良物件であっても利回りが低く対して儲かりません。
その割に借主が退去してしまうと途端に収益ゼロになってローンを組んでいる場合は、完全に赤字になるリスクがあります。
また、ワンルームマンション投資は、ほとんど手間がかからないので、メリットでもありますが、裏を返せばスキルが身につかないということです。
稼げずスキルも身につかずリスクが高い。
ワンルームマンション投資は、やる理由がありません。
ネットワークビジネス
ネットワークビジネスは、冒頭で述べた副業で必要な3要素をどれも備えています。
- ストック型ビジネスであること
- 需要のあるスキルが身につくこと
- 働く場所や時間を選ばないこと
それにも関わらず、なぜオススメしないかというと、社会的信用を失うリスクが高いからです。
家族、親戚、友人などに商品を勧める必要があるネットワークビジネスは、それまでに築いてきた人間関係を壊しかねません。
副業は人間関係を壊してまでやるべきではないのは当然です。
またネットワークビジネスは、非常に多くの時間を使わなければ、本当に稼げるようにはならない傾向にあります。
ネットワークビジネスは、大きく稼いでいる少数の人間と、全く稼げていない多くの人で構成されています。
チャンスはありますが、社会的信用を失うリスクがあり、中途半端にやっても稼げないため手を出さない方が無難と言えます
まずはやってみよう

サラリーマンにおすすめの副業とおすすめしない副業を紹介してきました。
この中のどれが合うかは、人によって異なります。
どれも合わず別の副業が合うという人もいると思います。
副業をやらずに本業に注力した方が性に合うという人もいるでしょう。
とにかく気になった副業を始めてみましょう。
悩んで行動しないと何も始まりません。
まずは小さく始めてみて、自分に合う副業を見つけてみてください。