固定費見直し

学資保険は本当に必要?学資保険よりもおすすめの選択肢を徹底解説!

なおたろう
なおたろう
こんにちは、なおたろう(@naotaro_blog)です。 外資系コンサルティングファームに勤めているサラリーマンです。

老後資金2000万円を貯めることとは別に、子どもがいる方は教育資金も貯めなければならず大変ですよね。

すぱ郎
すぱ郎
教育資金なら学資保険があるだろ
なおたろう
なおたろう
ちょっと待った!何も考えずに学資保険に入ってしまうのはよくないよ

この記事では、子どもを持つ親の多くが加入している学資保険について見ていきます。

本当に入った方が良いのか、他の選択肢は無いのか明らかにしましょう。

 

人気学資保険の概要

学資保険というのは、生命保険の一種で子どもの教育資金を準備するための貯蓄型の保険です。

加入中に死亡してしまった場合は、それ以降の保険料の払い込みが免除されます。

ゆり
ゆり
「もしもの時は保険料負担がなくなるし、貯金しておくよりは増えるし教育資金を準備するにはおすすめ」ってよく言われているわね

ではどのくらい増えるのか見てみましょう。

人気の学資保険の概要

2019年7月時点で、返戻率が高い学資保険を見てみましょう。

学資保険ランキングサイトによると、ソニー生命が返戻率108.0%でトップです。

ソニー生命の学資保険で10年払いをした場合、毎年185,000円ほど10年間、合計185万円ほど払い込むと、満期時に200万円受け取れるという仕組みになっています。

すぱ郎
すぱ郎
なかなかいいじゃん、子どもの教育資金を手堅く運用するにはもってこいの商品だな
なおたろう
なおたろう
本当にそうかな、もう少し見てみよう

 

返戻率を利回りに直すと?

返戻率108.0%という意味をご存知でしょうか。

ゆり
ゆり
100万円払い込んだら満期時に108万円になって戻ってくるってことよね
なおたろう
なおたろう
そういうこと!問題は期間なんだ

学資保険の返戻率は108.0%ということで、人によっては「利回り8%」と錯覚してしまう人がいます。

すぱ郎
すぱ郎
8%ってめっちゃ高利回りじゃん、違うの?
なおたろう
なおたろう
利回りは年間で増える割合だけど、返戻率はは払い込んだ総額が満期時どのくらい増えて戻ってくるかの数字だから、利回りに直すと非常に少ない数字になってしまうんだ

下の条件で利回りをしてみましょう。

  • 最終目標金額:2,000,000円
  • 毎月の積立金額:15,423円(185,080円÷12ヶ月)
  • 積立期間:10年0ヶ月

楽天証券の積立かんたんシミュレーションで計算してみた結果はこんな感じです。

楽天証券の積立かんたんシミュレーション
すぱ郎
すぱ郎
1.5%…
なおたろう
なおたろう
数ある学資保険の中でも一番返戻率が高い商品でも利回りに直すと1.5%なんだ
ゆり
ゆり
うわっ低すぎ、、、
なおたろう
なおたろう
今のはいちばん返戻率が高かった場合なんだ、試しに僕の場合でシミュレーションしてみた結果も見てみて

僕は現在35歳で3歳の息子がいるので、契約者と子供の生年月日を入れるだけで結果が分かるソニー生命の学資保険シミュレーションをやってみました。

 

ソニー生命の学資保険シミュレーション

受取学資金を200万円にした場合の結果は、返戻率101.5%でした。

積立かんたんシミュレーションで利回りを出してみると、、、

すぱ郎
すぱ郎
嫌な予感がする、、、
楽天証券の積立かんたんシミュレーション
ゆり
ゆり
0.4%って、、、
なおたろう
なおたろう
普通に投資信託を買っていた方が増えるんだよ、返戻率を見ると一見よさそうにみえるんだけど、10年とか18年とか経った時に払い込んだ額より8%多くなるだけなんだ

学資保険を利回り換算で考えると、全くおすすめできない商品であることがわかります。

 

増やすなら投資

なおたろう
なおたろう
お金を増やすことを考えるなら保険を買うんじゃなくて、投資すべきなんだ
楽天証券の積立かんたんシミュレーション

仮に同じ条件で期待リターン3%の投資商品に10年間積み立てたとしたら、なんと学資保険より15万円も多く増やすことができるのです。

期待リターン3%の投資信託などはあるので、お金を増やすことを目的にするなら断然投資をするべきです。

 

貯めるなら貯金

すぱ郎
すぱ郎
そうは言っても、投資商品だと元本割れのリスクがあるでしょ、将来必ず必要になる教育資金だからこそ学資保険で安全に運用すべきなんじゃないの
なおたろう
なおたろう
将来必ず必要になる資金なんだとしたら、保険じゃなくて貯金すべきなんだよ

保険というのは、万が一に備えるためのものです。

そのため、保険商品でお金を貯めて将来必ず発生する出費に備えるというのは間違っています。

お金を貯めるなら貯金なのです。

イオン銀行などは、条件によっては預金金利0.15%にもなるので、学資保険でリスクを取った状態で低利回りなのであれば、いっそのこと普通預金で安心して貯金する方が良いと言えるでしょう。

イオン銀行預金金利
ゆり
ゆり
預金金利0.15%はすごいわね

お金を増やすなら投資、将来のために確実にお金を用意するなら貯金なのです。

 

学資保険にだってリスクはある

すぱ郎
すぱ郎
とはいってもさ、貯金しておくより多少は増えるじゃん
なおたろう
なおたろう
もちろん増えるには増えるんだけど、学資保険はリスクとリターンが合っていないんだよ

学資保険は安全にお金を増やせると思いがちですが、リスクがいくつかあります。

◆解約リスク
学資保険を途中で解約した場合、ほぼ確実に元本割れしてしまいます。返戻金が必要になるのは10年以上も後ですと、その間に何が起こるかわからないので解約リスクも認識しておくべきでしょう。

◆元本割れリスク
学資保険の契約の種類によっては、保障が手厚いためにそもそも元本割れしている場合もあります。

◆インフレリスク
インフレで物価が上がったとしても満期返戻金が増えることはありません。教育資金が当初の想定よりも高くなってしまった場合には、資金不足になってしまうリスクがあります。

◆倒産リスク
保険会社が倒産してしまうと、責任準備金という保険会社が積み立てた資金によって一定額保障されますが、満額保障はされません。銀行預金であれば銀行が潰れても1,000万円までは保障されるで倒産リスクは銀行預金よりも高いと言えます。

すぱ郎
すぱ郎
全然安全じゃないじゃないか
なおたろう
なおたろう
学資保険にだってリスクがある、それに見合ったリターンがあるなら検討の余地があるんだけど、リターンが少なすぎるんだ

学資保険のリスクとリターンを理解して、良し悪しを自分で判断するようにしていきましょう。

 

貯金と投資のハイブリットがおすすめ

すぱ郎
すぱ郎
じゃあ子どもの教育資金はどうやって準備したらいいんだよう
なおたろう
なおたろう
将来確実に必要になるお金は貯金で用意すべきだよ

子どもの教育資金は将来確実に必要になります。

無くなってしまっては困るお金なので、貯金がベストな選択肢なのです。

そのため教育資金を保険で用意するという考え方がそもそも違います。

途中で死んでしまった時のことを考えるのであれば、掛け捨ての生命保険に入るべきです。

また、お金を増やすことを考えるのであれば、保険ではなく投資すべきなのです。

なおたろう
なおたろう
教育資金が必要になるまでに時間があるなら、投資の割合を増やしてもいいと思うよ

おすすめは「はじめ投信、あと貯金」です。

たとえば、生まれたばかりの子どもに対して、18年後に必要になる大学の教育資金を用意するのであれば、元本割れのリスクはありますが、最初は投資信託で運用して増やすことを考えます。

18年間という時間を味方にして投資で増やすのです。

とはいえ、教育資金が必要になる直前まで投資で運用するのはリスクがあるので、徐々に貯金の割合を増やしていくのです。

徐々に利回りは低くなりますが、より確実に教育資金を用意できます。

ゆり
ゆり
最初はリスクを取って運用するけど、教育資金が必要になるタイミングに合わせて徐々にリスクを抑えていくってことね

学資保険は、リスクがあるにも関わらずリターンが低い中途半端な保険商品です。

お金を貯めるのか増やすのか目的を明確にして、目的にあった手法で運用していきましょう。